岩手県立宮古病院

岩手県立宮古病院-病院のご紹介

院長あいさつ

 

 岩手県立宮古病院長 川村 英伸

                     

 ようこそ!宮古病院のホームページへ。

 当院は、宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村の4つの市町村からなる宮古圏域(人口:約7万2千人(令和5年12月1日現在)で唯一の総合病院であり、岩手県立病院の9基幹病院の一つです。岩手県沿岸の医療圏では、最も広い面積と最も多い人口をカバーしております。

 ドクターヘリの受け入れなどの超急性期治療に加え、年間3,000件以上の救急車対応を行うなど急性期治療を中心とした医療を担っております。急性心筋梗塞、狭心症などの患者さんに対し、平成25年7月から心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈形成術)を開始し治療成績の向上に努めております。がん治療においては、地域がん診療病院に指定されており、手術・化学療法・放射線療法など岩手医科大学とも連携し、集学的治療を行っております。また平成28年、地域医療支援病院に指定(県内5番目)され、紹介患者に対する医療や救急医療を中心に行い、地域医療の確保を図っています。一方、少子化や周産期医療の慢性的な人材不足により医療圏をまたぐ産婦人科の統合が進む中、当院は安心してお産ができる体制(平成25年、地域周産期母子医療センターに認定)を整えております。また、増加する透析患者に対し、平成31年に透析室の移転・拡張を行いニーズに対応おります。また、令和2年から続く新型コロナウイルス感染症は、令和5年5月連休明けより感染症第5類に引き下げられ、令和6年4月からは確保病床に依らない通常の対応へと変わり、当院もこの指針に沿って感染対策を進めております。

 今年3月東日本大震災から13年が過ぎ、復興は大分進みました。また、令和3年12月、三陸沿岸道路(復興道路)が全線開通し、令和3年3月に開通した宮古盛岡横断道路(復興支援道路)と共に、患者さんの搬送時間が大幅に短縮されることになり、救命に大きな役割を果たしております。

 最近、長引くコロナの影響、多発する大きな地震や温暖化による自然災害、世界数カ所で起きている戦争による世界経済の悪化など様々な社会問題が起きており、国民生活に閉塞感が漂っています。また、今年4月より働き方改革がスタートし、時間外労働の上限規制や健康確保措置の適用などに取り組んでいるところです。

 今年秋ごろ、当院では病院の老朽化に伴う改修工事が始まる予定です。患者様の安全確保を第一に、3年間の工事を無事終わらせたいと思っております。私たち宮古病院の職員は、3つの基本理念、「良質な医療の提供」、信頼され親しまれる病院」「働きがいのある病院づくり」を心に留め、いつも患者さまに寄り添っていきたいと思っております。皆様、安心して宮古病院へいらしてください。

令和6年4月吉日

岩手県立宮古病院 川村英伸