岩手県立宮古病院

岩手県立宮古病院-病院のご紹介

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院長あいさつ

宮古地域を支える唯一の広域基幹病院として職員と一緒に励んでおります。

 現在、宮古地区は人口10万人当たり医師数が115人で、盛岡地区の283人の半分以下と岩手で一番医師の少ない地域です。その中で宮古病院は医療圏8万7千人を支える広域基幹病院です。

 この度の台風10号被害では当地区は甚大な被害を受けました。

 しかし、翌日8月31日から9月1日まで、当院は地域災害拠点病院であり、DMATチームが久慈病院チームと力を合わせ、岩泉済生会病院の患者移送と避難所巡回を行い、9月5日から岩手県立病院チームの先発隊として避難所の診療に当たりました。その間、岩手医科大学からの専門外来応援は盛岡―宮古間の106号線が土砂崩れで2週間使用できず、釜石経由で5時間かけて、宮古病院に来ていただきました。岩手県立中央病院の麻酔科からは泊りがけで診療応援をしていただき、大変ありがたかったです。

 
  10月18日、当院は岩手県知事より地域医療支援病院に承認されました。

 2025年には少子化で人口が減る一方、団塊の世代が75歳以上の達するため国は昨年10月『医療介護総合確保推進法』を開始しました。いわゆる医療と介護の一体改革です。

 国では「住み慣れた地域で最後まで安心して暮らしたい」を実現するため入院を減らし、自宅や介護施設で暮らしながら生活の場で医療や介護が受け入れられる『地域包括システム』を提唱しました。地域包括を旗印に「地域医療構想」では、地域での病床数の削減を考えており、2013年のデータをもとに、宮古地域の急性期病床は363床から、143床と減らされます。しかし、2015年度の宮古病院の救急車受入れ数は2917台で、2013年より130台ほど多く受け入れております。さらに盛岡に搬送した症例も2013年の400例から2015年は298例に減少しております。この急性期病床数削減は納得できません。これからも宮古医師会の皆様と協力して地域医療調整会議で検討して参りたいと存じます。

 当院では、地域包括システムの観点から救急医療を担う病院として、地域医療支援病院の承認に向けて、昨年より職員一同で取り組んできました。今回、紹介率50%と逆紹介70%以上の基準をクリアして地域医療支援病院の承認を受けました。

 3.11から5年経過しましたが、三陸復興は道半ばです。国の方針にはある程度従いながら、三陸宮古の独自性を見出し、宮古から医療連携を発信できればと考えます。宮古地域のチーム医療を地域の病院、地元医師会、介護施設と連携をとりながら宮古地域の医療を発展させて少しでも復興に寄与したいと存じます。

 

 地域医療支援病院となり、地域の先生方とますますの連携が必要です。宮古地区の中核病院として、救急医療、急性期は当院で入院治療して、退院後は地域の先生方と診療連携して紹介していただいた先生に逆紹介して治療をお願いしたいと存じます。当院の主治医と紹介いただいた先生と患者さんは2人の主治医から診ていただくことになります。当院への新患の患者さんの紹介は診療情報提供書をお願いします。そして地域医療福祉連携室に診察の予約を入れていただくとスムーズに診察ができ、待ち時間の短縮が出来ます。どうぞよろしくお願いします。

 当院は、
・基幹型臨床研修病院 : 平成15年10月
・日本環境認証機構 : 平成16年11月(ISO14001認証取得)
・地域災害拠点病院 : 第28回日本DMAT隊員養成研修修了 平成19年11月
・地域がん診療連携拠点病院 : 平成20年2月8日
・日本病院機能評価3rd.v1.0 : 平成27年3月
にそれぞれ認定されました。
 
 日本消化器内視鏡学会、日本胆道学会、日本消化器病学会の指導施設を今年度は受けております。日本肝臓学会の連携施設、日本内科学会専門医研修基幹病院のプログラムを作成して2018年から開始予定としております。

 

 医師は常勤医31名(+研修医4名)のほか、たすき掛け研修医を受け入れております。専門外来は岩手医科大学附属病院と岩手県立中央病院、三陸病院から医師を応援していただいております。

<内科系>
消化器科、循環器科、呼吸器総合内科、神経内科、 小児科
専門外来:血液内科(週1回)、糖尿病(医大から週2回)、腎臓内科(中央1遠野1)

<外科系>
外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、形成外科、
専門外来:心臓血管外科(水)、呼吸器外科(火)、眼科(火、木)、皮膚科(月、金)、
耳鼻咽喉科(火、金)、産婦人科(週3回)

<その他>麻酔科(中央病院から応援)、放射線科、放射線治療科(金)、精神科(三陸病院)、リハビリテーション科 

 

 当院は297床(結核病棟10床含む)で、1日平均30名の救急患者と1日平均7台の救急車を受入れ、1日平均入院患者は238名で平均在院日数は14.2日です。外来患者は1日平均475名です。
地域への診療応援は、平成28年9月に開院した新岩手県立山田病院に整形外科、小児科の医師を派遣して外来診療をしており、院長・副院長の4名で毎週木曜日の当直応援も行っております。さらに、岩泉済生会付属小本診療所、田野畑村診療所、重茂診療所にも診療応援しております。
 
 平成28年2月22日から本格始動した電子カルテも順調に経過しており、1年間準備してきたおかげです。昨年から取り組んできた宮古病院の「チーム医療」で、協力して取り組んでいます!
リハビリ室の拡張工事が平成28年3月18日に終了しました。がんリハビリテーションも4月から再開します。当院は地域がん診療連携拠点病院です。
 
 さらに、新しく、これから研修医の募集に大きくかかわる、新専門医制度が始まり、当院の内科基幹病院としてのプログラムを平成28年3月17日に提出しました。

 

  平成28年4月から 新しく耳鼻咽喉科が新設されました 。
・耳鼻咽喉科は、火曜日及び木曜日の午前10時から15時まで岩手医大耳鼻咽喉科の協力で開設しました。
・放射線治療科は金曜日で岩手医大からの放射線治療専門医です 。
・心臓血管外科は毎週水曜日で、岩手医大から外来が再開されます。
・皮膚科は岩手医大から月曜日及び金曜日
・眼科は岩手医大から火曜日及び木曜日
・血液内科は岩手医大から毎週月曜日
・糖尿病外来は岩手医大から毎週月及び火曜日
・腎臓内科は中央病院と遠野病院から専門医が隔週水にと専門外来が充実されました。
・さらに、火曜日から金曜日まで、岩手県立中央病院の麻酔専門医がいらしていただき、麻酔をお願いしております。毎週水曜日午後から中央病院からペインクリニックも開設しております。

 

 救急医療は当院の柱であり宮古地区の82%の救急車を受け入れております。
 救急車(消防署から)データ:救急車の搬送先は、2013年は宮古圏域で救急車3,577件のうち当院2,784件(77.1%)、2015年度は3,565件の2,917件(81.8%)と大幅に増えています。

 さらに平成27年8月25日から救急車搭載心電図伝送システムを開始して、救急車から伝送される12誘導の心電図を病院のタブレット端末で受信できて、タイムラグがなく、当直医から循環器の医師に連絡ができて、すぐに、当院で心カテの準備が可能です。今年は宮古市の協力を得て、すべての救急車に搭載予定です。

 宮古市と共同で いきいき健康宮古21プラン

「生涯を通じてみんながいきいき健康に暮らすまち」平成27年宮古市は、待機児童0歳児28人、1歳児8人ですが、育児ママサポートや病後児保育にも力をいれています。

 当院も宮古市と協働で女性サポートをしております。24時間保育も行っており、女性に優しい宮古市を目指しております。当院では女性医師専用レディースルームを作りました。

 宮古病院のシンボルマークの意味は

1 震災復興に寄与する、より信頼され親しまれる病院
2 医療の質と患者サービスの向上を目指す病院
3 チームの目標達成と職員個人の人格向上を目指す病院

の3つの行動指針を水平線とし それに向う2羽のMに模した海鳥を患者さんと職員として表しました。「地域を支え、地域から支えられる宮古病院」を表しております。
 
 未来の宮古病院で働く職員に、現在の私達職員が淡々仕事と努力していくことで、伝えられることができます。ますますの医療連携をすることで、きっと将来宮古病院に良い花が咲くと思います。

平成28年11月 岩手県立宮古病院 院長 村上晶彦