岩手県立宮古病院

岩手県立宮古病院-CEセンター

臨床工学技術科の紹介

運営基本方針

安定した経営基盤の確立を図りながら、県民に信頼される良質な医療を持続的に提供していきます。

医療機器の安全管理を通してチーム医療の一翼を担い、患者さん中心の安全で安心な医療の提供に努めます。

臨床工学技術科は医療機器の操作と保守に関わる仕事を行っています。

宮古病院臨床工学技術科では4名の臨床工学技士が在籍しています。(令和6年4月現在)
臨床工学技士という資格になじみのない方も多いと思いますので、簡単にこの資格の説明をさせていただきます。

臨床工学技士とは医療技術の進歩による医療機器の高度化・複雑化に対応する為1987年に誕生した医師、看護師、臨床検査技師などと同じ国家資格で、 病院内にある医療機器を安全に使用する為に、医療機器の操作を行ったり、安全に医療機器を使用する為の各種点検、機器の故障の有無の判定や修理などを行っています。岩手県沿岸部は特にも交通の便が悪くメーカー、代理店のサービスマンが来院するまでの時間や交通費負担などで不利な面があり、そのような面からも貢献できるよう努めています。薬剤師が「医薬分業」として取り組んでいるように「医機分業」を目指し病院運営への貢献を目指しており全国に約4万人、県内に約200人の技士が頑張っています。

宮古病院臨床工学技術科の主な業務は大きく分けると臨床技術提供と医療機器の保守管理、その他の業務に分かれています。
業務内容をもう少し詳しく分けると以下の通りです。

臨床技術提供

  • 血液浄化業務 外来透析(16床)、特殊透析(例:直接血液吸着、血漿交換、持続血液透析濾過)  腹水・胸水ろ過濃縮還元など)
  • 人工呼吸器関連業務(設置補助、操作方法講習、使用中点検や回路交換補助など)
  • 手術室業務(麻酔器動作点検、特殊医療機器使用時の手術立会いなど)
  • 補助循環装置の操作(IABP、ECMO)
  • 心臓カテーテル室業務(使用材料準備、ポリグラフの操作、PCIの立会い、血管内エコー(IVUS)の 操作など)24時間対応体制(呼出し対応)
  • ペースメーカー業務(植込み立会い、定期検査)

医療機器の保守管理

  • 医療機器中央管理業務(現在は輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器、フットポンプを中央管理)QRコード読込みによる貸し借り、個体の状態管理。
  • 医療機器の定期点検(現在は特定保守管理医療機器が中心)
  • 医療機器の点検・簡易的な修理(メーカー指定修理講習受講済みの機器)
  • 医療機器トラブルの対応

その他

  • 医療機器使用方法の勉強会の実施(研修医・看護師など)・機器安全情報の提供
  • 復職者への輸液、シリンジポンプ操作講習
  • 医療安全管理委員会セーフティ部会への参加
      現在、医療機器は多くの治療に欠かせない存在となっています。患者様に使用される機器が安全かつ安心して使用できるよう医療安全管理室と連携しながら、安全管理と啓蒙活動、情報収集に努めております。
  • 圏域病院(山田)への業務応援