令和4年度 岩手県立宮古病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 121 51 97 148 156 251 477 932 1008 402
○当院は宮古圏域の中核病院として幅広い年齢層の患者さんを診療しています。
○高齢化の影響もあり、60歳以上の患者さんの割合が高く、全体の約77%を占めています。
○年齢階級別では10歳未満の患者さんが令和3年度と比較して約30人程減少しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)手術・処置等21あり 32 15.63 14.28 3.13 70.19
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14.67
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13.43
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)手術・処置等2なし 10.80
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13.61
○内科では糖尿病、不明熱、リンパ節肥大など、当院の他の診療科に収まりきらない症状・疾患を中心に診療しています。
1、3、4番目の症例は糖尿病に伴う入院症例です。
2番目は自己免疫の疾患に伴う入院症例、5番目は尿路感染症に伴う入院症例です。

※患者数が10未満のものについてはハイフン[ー]表示としています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 52 29.56 21.11 36.54 85.48
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 44 2.86 3.05 2.27 71.98
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 33 20.27 13.49 21.21 72.33
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 29 18.79 18.57 13.79 79.21
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 26 12.12 9.24 50.00 50.35
○呼吸器内科では肺癌、肺炎等の炎症性疾患を中心に診療しています。
1番目は食べ物や唾液が誤って気道内に入ってしまう誤嚥から発症する誤嚥性肺炎の入院症例です。
2、3番目は肺癌等による入院症例で、肺生検目的の入院が最も多くなっています。
4番目は肺胞の壁に炎症や損傷が起こり、酸素が取り込みにくくなる間質性肺炎の入院症例です。5番目は胸の痛みや呼吸困難の症状を引き起こす気胸に伴う入院症例です。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 83 9.14 8.94 3.61 79.30
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍、その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 28 12.04 12.28 10.71 81.43
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 23 8.91 7.76 0.00 76.26
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの)その他の手術あり 手術・処置等2なし 22 11.91 10.88 4.55 78.55
060335xx99x00x 胆嚢炎等 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 22 14.55 10.93 4.55 73.73
○消化器内科では食道や胃、小腸、大腸の消化管疾患(炎症性疾患、悪性腫瘍など)や肝・胆・膵疾患(肝炎、胆のう炎、膵臓炎、悪性腫瘍など)を診療しています。
1番多い症例は総胆管結石等に対して結石の除去を行った症例です。2番目は胆管癌の入院症例です。3番目は胃癌に対して手術を行った症例です。4番目は出血性の胃・十二指腸潰瘍に対して止血手術を行った症例で、5番目は胆のう炎に伴う入院症例です。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 96 23.35 17.54 16.67 85.52
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 26 3.96 3.04 0.00 70.96
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 25 4.80 4.26 0.00 70.76
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 23 29.48 18.55 21.74 80.57
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 8.83 9.89 0.00 83.67
○循環器内科では虚血性心疾患(狭心症、急性心筋梗塞など)に対する心臓カテーテル治療、徐脈性不整脈に対する人工ペースメーカー移植術などを行っています。
1、4番目の症例は心不全に伴う入院症例です。2、3番目は狭心症に対する心臓カテーテル検査を行った症例です。5番目は房室ブロックや洞不全症候群に対してペースメーカー移植を行ったり、ペースメーカーの電池消耗等によりペースメーカー交換を行った症例です。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 27 5.04 5.89 0.00 0.93
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 3.55 6.05 0.00 3.91
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 11 2.91 5.70 0.00 2.09
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。)定義副傷病なし 11 4.64 9.48 9.09 3.36
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2なし 10 3.20 3.64 0.00 2.70
○小児科では急性気管支炎の入院症例が最も多く、次いで喘息、急性胃腸炎などのウイルス性腸炎、新型コロナウイルス等の感染症、熱性けいれんの症例となっています。
○宮古、下閉伊地域の小児医療の中核病院として、ほとんどの症例が転院することなく当院で治療が完結しており、平均在院日数も全国平均と比べて短い傾向にあります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 80 5.16 4.59 2.50 69.63
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 37 17.24 15.40 2.70 74.54
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 25 10.56 9.99 0.00 71.16
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 8.74 9.00 0.00 68.95
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 18 9.00 7.93 0.00 49.17
○外科では消化器疾患を中心に、甲状腺、乳腺、鼠径ヘルニアなどの手術治療のほか、外傷や胸部・腹部の外傷の診療も行っています。また、消化器がん、乳癌などの手術治療や化学療法、放射線療法、緩和ケアなども行っています。
○最も多い症例は鼠径ヘルニア手術を行った症例です。2番目は結腸悪性腫瘍に対して悪性腫瘍切除術(腹腔鏡での手術含む)を行った症例です。3番目は乳癌に対して手術を行った症例です。4番目は腸がねじれたり折れ曲がったりすることで腸管の中が塞がる場合や、腸の蠕動運動が低下することで起こる症例です。5番目は大腸の一部である盲腸の虫垂という部位に炎症が生じる虫垂炎の症例です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 103 27.74 26.42 70.87 84.33
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 57 2.86 4.86 0.00 69.96
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし 17 31.06 20.09 41.18 77.12
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2なし 13 25.77 19.98 53.85 86.77
160610xx97xxxx 四肢筋腱損傷 その他手術あり 10 3.10 9.03 0.00 54.40
○整形外科では骨折等の外傷による症例が整形外科全体の約9割ほどを占めています。
最も多いのは大腿骨頚部や転子部の骨折で、高齢の患者さんの転倒によるケースが多く、手術後のリハビリが必要となるため、在院日数が長くなる傾向にあります。継続してリハビリを続けられるよう、地域の医療機関との連携を積極的に行っています。2番目はほぼ予定入院で手術を行っている症例で、予定入院で行っている手術症例は全国平均に比べると短い在院日数となっています。3、4、5番目は外傷による入院症例となっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 27.40 19.58 60.00 74.28
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 発症前Rankin Scale0、1又は2 22 23.05 15.97 45.45 75.41
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり 発症前Rankin Scale0、1又は2 14 28.36 17.76 64.29 75.93
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上)手術なし 手術・処置等2なし 13 28.62 23.28 69.23 81.85
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 11.15 7.33 15.38 68.77
○脳神経外科では⾮外傷性の脳出⾎の症例が最も多く、4番目との違いはJCS(意識レベル)による覚醒の違いによるものです。2番目、3番目脳梗塞で脳保護剤を使用した症例となっています。5番目はてんかんによる入院症例です。
○脳梗塞の症例は発症時期や重症度、実施した治療内容によって細かく分類が分かれています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 41 10.66 9.38 2.44 33.49
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 26 9.92 9.27 0.00 47.38
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。)腹腔鏡によるもの等 21 5.81 6.04 0.00 49.62
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満)手術なし 20 32.35 20.78 15.00 30.00
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満)子宮破裂手術等 15 9.47 9.37 0.00 29.47
○産婦人科では既往帝王切開後妊娠や骨盤位等で予定入院で帝王切開を行った症例が最も多くなっています。2番目は子宮の良性腫瘍に対して手術を行った症例です。3番目は卵巣の良性腫瘍に対して手術を行った症例です。4番目は早産、切迫早産の症例で、5番目は胎児徐脈や分娩停止等により帝王切開となった症例です。
○4番目の早産、切迫早産の症例は在院日数にばらつきがあり、入院期間が1か月を超える症例も比較的多く、全国平均と比べて長くなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 66 2.21 2.45 0.00 72.00
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 46 18.28 13.61 15.22 78.59
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 30 6.40 6.85 0.00 70.00
180040xx99x0xx 手術・処置等の合併症 手術なし 手術・処置等2なし 21 12.29 9.82 9.52 80.43
11012xxx99xxxx 上部尿路疾患 手術なし 15 16.13 7.93 0.00 76.67
○泌尿器科では腎臓・膀胱・前立腺などの尿路生殖器系の疾患や腎不全に対する透析療法(血液透析、腹膜透析)を中心とした腎疾患を対象として診療を行っています。
1番多い症例は前立腺針生検法による前立腺癌の検査入院、2番目は腎盂腎炎や尿路感染症による入院症例となっています。3番目は膀胱癌に対し手術を行った症例、4番目は主に尿道カテーテルからの感染による尿路感染症の症例、5番目は尿管結石や結石性腎盂腎炎などの入院症例となっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 29 14 14 1 8
大腸癌 30 20 30 15 21 1 8
乳癌 18 ­ー 1 8
肺癌 37 57 1 8
肝癌 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
○5大癌(胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌)の患者数を初発のUICC病期分類及び再発に分けて集計しています。
○当院では大腸癌が最も多く、次いで肺癌、胃癌となっており、ステージ1またはステージ4が多い傾向にあります。
※患者数は延べ患者数です。
※初発とは、診断・診療と初回治療、または初回治療を実施した場合の入院を指します。
※再発とは、初回治療後の継続治療や、治癒、寛解後に再発、再燃または新たな転移があった場合の入院を指します。
※患者数が10未満のものについてはハイフン[ー]表示としています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 37 20.22 81.54
重症 19 30.42 86.68
超重症 10 15.70 89.20
不明
○肺炎を発症した成人の患者さんについて、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
○重症度が高くなるほど、平均年齢が高くなっていることが分かります。

※患者数が10未満のものについてはハイフン[ー]表示としています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 104 28.55 76.49 29.33
○脳梗塞の患者さんについて集計しています。
○当院では約9割の患者さんが発症から3日以内に治療を開始できている状況です。
○急性期の治療後は専門的なリハビリが継続して受けられるよう、地域の医療機関と連携を図っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 72 1.42 8.57 5.56 79.92
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 24 1.04 7.21 0.00 76.25
K6851 内視鏡的胆道結石除去術(胆道砕石術を伴うもの) 24 0.83 6.38 0.00 75.00
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 22 1.59 8.86 9.09 78.00
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) 19 1.63 10.63 5.26 76.47
○消化器内科では、内視鏡的胆道ステント留置術が最も多くなっています。胆管の狭窄している部分にステントを留置し胆道ドレナージを行う手術です。切除不能と診断された悪性の胆道狭窄症に非常に有効な手術です。2番⽬は早期胃癌を内視鏡的に切除する⼿術です。3番目は胆管の石を内視鏡を用いて破砕し、摘出する手術です。4番目、5番目の内視鏡的乳頭切開術は、内視鏡下に十二指腸乳頭を切開することによって、総胆管結石の摘出を行う手術です。1番目の胆道ステント留置術など他の手術の補助として行うこともあります。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 27 3.85 3.11 0.00 69.44
K597-2 ペースメーカー交換術 15 3.07 2.20 0.00 83.60
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 11 0.00 18.64 0.00 71.91
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞)
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極)
○循環器内科では、経皮的冠動脈ステント留置術が最も多くなっています。病名により区分が分かれていますが3番目、4番目も経皮的冠動脈ステント留置術で狭くなった冠動脈を血管の内側から拡げるために下肢の大腿動脈または上肢の橈骨動脈からカテーテルを挿入し、冠動脈の狭窄部にステントを挿入する手術です。2番目はペースメーカーの電池消耗に伴う交換術です。5番目はペースメーカー移植術となっています。

※患者数が10未満のものについてはハイフン[-]表示としています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 55 0.96 2.16 1.82 67.04
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 34 2.97 11.41 0.00 75.12
K6335 鼠径ヘルニア手術 25 1.28 5.16 4.00 75.32
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 23 2.43 5.35 0.00 56.78
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 16 0.88 2.94 0.00 40.75
○外科では1、3番目の鼠径ヘルニアに対する根治術が最も多くなっています。2番目は腹腔鏡を用いて結腸癌を切除する手術です。4番目は胆のう結石症や胆石性胆のう炎などに対して腹腔鏡を用いて胆のうを摘出する手術です。5番目は虫垂炎に対して腹腔鏡下で切除を行う手術となります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 85 4.06 22.26 64.71 84.04
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 56 1.41 3.11 0.00 66.96
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 23 6.30 21.48 82.61 82.70
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 22 0.91 1.36 0.00 71.14
K037-2 アキレス腱断裂手術
○整形外科では、骨折観血的手術が最も多くなっています。部位により区分が分かれていますが、2番目も骨折観血的手術で骨折部を手術的に開いて直接整復と鋼線、プレート、ピンなどを使って内固定を行う手術です。3番目は肩関節の上腕骨頭または股関節の大腿骨頭が壊れ、骨頭を保存しての治療が難しい場合に人工(金属)の骨頭と入れ替えを行う手術です。4番目は内固定で使用した鋼線などを骨癒合した後に除去する手術です。5番目はアキレス腱断裂の整復術となっています。

※患者数が10未満のものについてはハイフン[-]表示としています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 17 1.18 10.76 11.76 77.76
K178-4 経皮的脳血栓回収術
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)
K189 脊髄ドレナージ術
K386 気管切開術
○脳神経外科では、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が最も多くなっています。慢性硬膜下血腫に対し、穿頭して血腫を除去する手術です。2番目は足の付け根の血管からカテーテルを挿入して血栓を回収する手術です。3番目は脳動脈瘤の根元をクリップで挟み込む手術です。4番目はくも膜下出血などで汚れた髄液を体外に排出するための手術です。5番目は長期的に人工呼吸管理が必要な場合に行う手術です。

※患者数が10未満のものについてはハイフン[-]表示としています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 46 5.43 7.85 2.17 33.09
K877 子宮全摘術 29 1.21 7.76 3.45 49.45
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 24 0.88 3.96 0.00 47.67
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 22 2.18 7.59 4.55 30.50
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 18 1.00 4.17 0.00 43.44
○産婦人科では、1番目と4番目の帝王切開術が多く行われています。2、5番目は子宮筋腫などの治療のために子宮を摘出する手術です。3番目は主に卵巣の良性腫瘍を摘出する手術です。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 32 1.34 4.38 0.00 69.94
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 10 0.80 17.20 0.00 75.50
K6121ロ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(静脈転位を伴う)
K800-2 経尿道的電気凝固術
K830 精巣摘出術
○泌尿器科で最も多いのは、膀胱癌に対して⾏われる経尿道的切除術です。2番⽬は狭窄または閉塞した尿管の改善のためにステントと呼ばれる筒状の器具を挿⼊する⼿術です。3番目は慢性腎不全に対して透析を⾏うのに必要なシャント(動脈と静脈を繋ぎ合わせた特殊な⾎液回路)を造設する⼿術です。4番目は膀胱癌等に対して尿道より膀胱鏡を挿入し、電気メスで出血部位を凝固止血する手術です。5番目は主に前立腺癌に対する抗男性ホルモン療法として行われる手術です。

※患者数が10未満のものについてはハイフン「-」表⽰としています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 12 0.33
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 56 1.54
異なる
○この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなり得ないものの少しでも改善すべき感染症等についての症例数と発生率を集計したものです。
○手術・処置等の合併症は、どのような術式でもどのような患者さんでも一定の確率で起こり得ます。当院の症例は、尿道カテーテルからの感染、透析シャント閉塞や手術後の創部感染によるものです。

※患者数が10未満のものについてはハイフン[ー]表示としています。
更新履歴
令和5年9月21日
令和4年度病院指標公開